Regulus

獅子秘書置き場

30日CPチャレンジ 11~20

【奇数ライアン視点・偶数アンドリュー視点】

 

11-きぐるみを着て
大きなライオンの着ぐるみを着て、何も知らない銀髪の彼に近づく。渡そうとする風船を受け取っていいものか戸惑う表情は予想通り。「アンタは特別」ハートの形のそれを押し付けて、獅子の頭を脱いで種明かし。俺だと分かってあちこちで上がる黄色い声を背に、二人で街を後にした。

12-いちゃいちゃする
「どうかした?」金髪が張り付いた彼の背中にぴったりと張り付く。シャワー上がりなのでいつもより更に温かいその体温が気持ちよくて、立ってることも忘れて寝そうになる。「いえ」そう、特に理由はない。引っ付いてみようとふと思っただけ。「ならいいけど」彼は暫く動かずにいてくれた。

13-アイスクリームを食べる
風呂上りにアイスを食うのが好きだ。ヨーグルトとかジャムとか、面倒な時は買ってきたままの大きなカップごとスプーンを突っ込んで食ってると、さすがに行儀が悪いと怒るシャワー上がりの恋人に一口掬って近づけるとパクリと咥えて飲み込んだ。火照った身体に冷たい食べ物は最高だろ?

14-性転換
もしこの性別じゃなかったら。考えたことがないわけじゃない。けれど目を閉じて何回考えたところで変わらない現実に意識が戻り、彼の横にいられる今を嬉しいと感じる。もしも、なんて考えることは今ではだいぶ少なくなった。横に居てくれる彼がそんなことを考えないようにしてくれる。

15-いつもと違うスタイルの服で(アンドリュー視点)
普段ラフな格好が多い彼の、たまのスーツ姿を見る度に、やはり人の目を引くオーラを持ってるなと見惚れている自分に気付く。「惚れ直した?」フォーマルスーツを着るとお決まりのように聞かれるそれに「何回目ですかね」と返すのも、もはやお約束。

16-寝起き・朝の支度(ライアン視点)
目を開けると視界が銀色で埋まっている朝は、何か良い事が起こりそうな予感がするから不思議だ。背中から腕を回して抱く彼はまだ夢の中で、旋毛しか見えない体勢から向きを変えてその寝顔を見たいが、気持ちよく寝てるのを邪魔したくないのもあって、結局腕の力を強めただけに留まった。

17-くっついて添い寝
早めに帰れた日、夕陽が差し込むリビングに居るはずの姿はキッチンにも温室にも見当たらず、ふと覗いたベッドルームに彼はいた。少し横になるだけだったのかベッドに倒れ込んだままの身体の横に同じ様に寝転ぶと、気持ち良さそうな寝息を近くに感じて眼を閉じた。

18-一緒に何かをする
大体の好みが分かってきたので今日はアンタの好きなもの作ってやるよ、と言われてキッチンに立つ彼の横に並ぶ。手伝う?と聞かれて、あなたが好きなものを俺も作りますと答えると、一瞬驚いた後、今日のディナーは豪勢になるなーと喜ぶ獅子の姿があった。

19-正装する
「うん、似合うな」ハイネックにジャケットではなく、オーダーメイドのワイシャツとスーツを纏う立ち姿を見て満足する。ますます仕事出来そうだし隙が無さそうに見えると言うと、隙が無い方があなたは安心するでしょうと言い返された。俺以外に隙なんて見せられたら困る。

20-踊る
パーティー会場の中心、大勢に囲まれる彼に危険が迫らないか周辺に目を光らせていると、逆に多くの目が俺に向けられていた。不思議に思う間もなく、目の前に出された手に納得がいく。「お相手を」とびきりの笑顔で誘う彼に「踏んでも怒らないでくださいよ」と付け足して手を取った。

おまけ(アンドリュー視点)
買った直後に急な仕事が入って数日家をあける羽目になった彼の分まで消費するには大き過ぎるサイズのヨーグルトを使ってのケーキ作り。チーズと混ぜてタルトに流して冷やして完了。消費期限が切れると電話の向こうで嘆いていた本人がそろそろ帰ってくる頃だ。果たして喜んでくれるだろうか。