Regulus

獅子秘書置き場

再会

再会 3

薄っすらと空が白み始めた頃に、ふと目が覚めた。何もしないのに一緒のベッドで眠るライアンの自分より高い体温は素直に気持ちがいい。向かい合って寝顔を見ていると、最後にシュテルンビルトで見た時より年を重ねたことを感じるが、やはり自分よりは若いの…

再会2

俺を買う、しかもこれからの未来ごと買うと言ったライアンの言葉を簡単に信じることの出来ない俺は、ひとまずライアンのバカンスが終わるまで、このホテルの部屋で世話になることになった。一緒に寝て、一緒に食事をして、ショッピングに付き合ったりして、…

再会

シュテルンビルトの事件から十数年。軽くなった刑期を終えて外に出たその日は、アンドリューの心とは裏腹にどこまでも晴れた天気だった。雲一つ無い青空を一瞬仰ぎ見て、すぐに地面へと視線を向ける。何一つこれからの希望や目標が見出せない。絶望的な無気…