Regulus

獅子秘書置き場

お題

1年365日のお題-2月

01 人の夢は儚いの?人が見る夢は儚いと聞いて、確かにそうかもしれないと自身に突き刺さる。これからに希望を抱いてもそれは勝手な期待でしかない。離すつもりはないと言われているが、人間の気持ちはすぐに逆転するほど脆いものだということも痛いほど分か…

1年365日のお題-1月

01 今年の抱負、いってみましょう!やり残したことは無いと年が明ける前に聞いたから、今度は「今年やりたいこと」だ。つい数日前に同じような質問をされたとアンドリューは苦笑いするが、どんな小さなことでも、やりたいことが無いなら抱負でもいい、明日や…

1年365日のお題-12月

01 ラストスパート!撮影の仕事終わりに出動が入り更にもう一件。見上げると空が白んでいた。今からだと見れるのは寝顔か起き抜けの顔か。ヒーロー業の最中でもアンドリューのことを考えてると知られたら、きっと彼は怒るだろう。そんな顔を想像しながら、仕…

1年365日のお題-11月

01 可愛い我侭昨日は結局大きめのカボチャを用意するだけで終わってしまった。てっきり仮装するかと予想してたから残念、見たかったなと言われたら、アンドリューに色々着せたかったなんてことを言うには気が削がれてしまった。来年はちゃんと仮装の用意をし…

1年365日のお題-10月

25 偽りの私信念を貫いて生きてきたはずなのに自身が分からなくなる時がある。どこまでが、あるいはどこからが本当の自分なのか。そんなことに悩んでいると、見透かされたように眉間の皺を伸ばされる。「俺にしたら全部アンディだけどな」その一言で、悩むこ…

獅子秘書お題 01

V-ヴィルギル視点、R-ライアン視点 初めは慣れなかった自分より高い体温。それが今では無意識に触れてしまうほど、欲する熱に変わった。その温度は幸せすら感じられて、今では手を伸ばせば容易く包まれる。いつか溶けてしまえたらいいとすら思うほどに。V-…

不器用な君と5題

全てライアン視点 1-容易く手に入れたものではないのだから、容易く手放すわけがない「早めに手放した方があなたのためです」久しぶりに頭に血が上るのが分かった。想いが通じて一緒にいるはずなのに、信用されていないどころか突き放すような言い方。ものす…

風邪ひきさんへのお題 5.お大事に

翌朝、よく寝たと爽快な顔で背伸びをしながら起きてリビングへ入ってきたライアンへ、くしゃみで返事をした。「……うつした?」片眉を下げて、口は半笑い。申し訳ないと思っているのか、あれぐらいでうつった俺を笑いたいのか、半々か。「必要以上に近寄り過…

風邪ひきさんへのお題 4.握られた手

シャワーに入りサッパリしたと言いながら新しい寝間着に着替えてベッドに横になり五分。俺の片手を握ったかと思えば、そのまま寝入ってしまったライアンは、軽く揺すっても起きないほどだ。入浴といえど体力を使って限界なのだろう。しかし。(そんな愛しそ…

風邪ひきさんへのお題 3.うさぎさんりんご

「うぉ、すげぇ」皿に乗っている不恰好ながらも兎の形に切ったリンゴを見てライアンが声をあげた。「全部やってたら色が変わってしまいそうだったから、1つだけど」だいぶ顔色の良くなってきたライアンを喜ばすには1つで十分。というのは建前で意外と切る…

風邪ひきさんへのお題 2.水分補給

アイスを食べたライアンが寝入ってから数時間。薬が効いているか様子を見に行こうと寝室のドアを開けると、ぱちりと開いた目が部屋へ入ったばかりの俺の視線とかち合った。「具合どうですか」枕元のライトでうっすら見える瞳が少し潤んでいるのが見てとれて…

風邪ひきさんへのお題  1.鎮痛剤

身体が資本の彼だって風邪をひくこともある。高熱を出して呼吸し辛そうに寝てるベッドに、水と薬を持ってそっと近づいた。 「ライアン、薬」少しぐらい体調が悪くても俺より食べる食事量も、今夜ばかりはさすがに少なく、これはかなり本格的に具合が悪いのだ…

ほんのり切ない20題 1~14まで

◆ライアン視点から始まって、ヴィルギルとの交互になっています。 1.背中に頭をコツンと乗せて出動して帰ってくると心配そうな笑顔で「おかえり」と言ってくれる存在に癒される。ただいまを言って室内に入り、スムーズにアウターが脱げなくて固まっている…

表情20題 11~20

11-むすっ (V視点)機嫌を損ねてしまった。分かり易くむすっとした顔を見て、謝まらなければいけないのに思わず笑ってしまった俺に、じっとりとした視線が向けられる。外では俺様な態度を装っていても、内ではこんな表情も隠すことなく見れる。それが嬉しくて…

表情20題 1~10

◆ライアン視点から始まって、ヴィルギルとの交互になっています。 1-微笑以前は笑った顔なんか数えるほどしか見たことなかったのに、今じゃすっかりその表情は柔らかくなった。といってもその変化に気付くのはおそらくまだ自分だけ。口を大きく開けて笑うの…

一日一獅子秘書 まとめ

◆ヴィルギル視点から始まって、ライアンとの交互になっています。 肩を抱き寄せたきりライアンは何も話さず、ただギリギリとその手に力を込めていく。「思いつかねー」「何がです」「アンタへ気持ちを伝えられる最適の言葉」痛くなってきた腕から力を抜くよ…

30日CPチャレンジ 21~30

【奇数ライアン視点・偶数アンドリュー視点】 21-料理/お菓子作り簡単なレシピを見つけたので彼に見せて作ってもらおうかと思ったが、いくつか足りない材料を帰りに買って、今日は俺が作ることにした。混ぜて焼くだけの手間もかからないそれらをオーブンに入…

30日CPチャレンジ 11~20

【奇数ライアン視点・偶数アンドリュー視点】 11-きぐるみを着て大きなライオンの着ぐるみを着て、何も知らない銀髪の彼に近づく。渡そうとする風船を受け取っていいものか戸惑う表情は予想通り。「アンタは特別」ハートの形のそれを押し付けて、獅子の頭を…

30日CPチャレンジ 1~10

【奇数ライアン視点・偶数アンドリュー視点】 1-手をつなぐポケットにも入れず、何かを掴みたいのを諦めるように握ったり開いたりする仕草はきっと無意識なのだろうと、気づかないフリをしていた以前と違い、今は簡単に取ってやれるその手を握りしめて指を絡…

温もりに泣きたくなった

金髪だというだけでライアンを思い出してしまうぐらいには、意識しているのだろうと自覚したものの、向こうが近づいてくるから意識せざるを得ないのだと、すり替えて思い込むようにしていた。 小さな贈り物をされてから、構われる頻度が極端に減ったようにも…

言われて浮かんだのはあの顔

「ここ空いてますか」 アポロンメディア社近くのカフェ。ランチ時は混雑するが、俺が来る時は大概時間が外れているから、いつもゆっくり出来る。 そんな場所で、まさか自分に声が掛けられていると思わず、どこかで聞いた声だなと他人事のように思っていたら…

なぜだかとても落ち着かない

ライアンにもらったカフスをその場で捨てられず、ジャケットのポケットに入れたままにして、気がつけば数日。忘れていたとはいえ数日でも所有してしまうと、捨てるのが更に躊躇われるようになってしまった。 (装飾品なんて……女性にあげたらすぐにつけてもら…

好みじゃないプレゼントが嬉しい

ライアンがシュテルンビルトへ来てからというもの、やけに構われるようになった。 周りに知ってる人がいないから案内役が欲しいのかと、最初こそ一緒に食事をすることも何回かあったが、数日が過ぎても声が掛けられる頻度は減らず、むしろ多くなってきている…

やけに格好良く見えた

新しいヒーローが必要だとシュナイダーが口にしてから、 彼との契約を任されて異国まで行った日。 待ち合わせたホテルのラウンジで待っていると、一際目立つオーラを放ちながら自信が満ち溢れた歩き方でエントランスをくぐってくる人物に目を惹かれた。 それ…

愛しいと気づいた

「ヤバイ」 「なんですか急に。書類間に合わなくても手伝いませんよ」「俺やることはきっちりやる男だぜ。知ってるだろ?」「この前のは驚きました」「だっろー?」出来てないだろうと思われていた書類が実はもう完成していて、直後に提出してジュニア君を驚…

この時が続いてほしいと願った

「あ、帰ってきてる」出張で数日見かけなかった姿を社内の廊下で見つけて、思わず声をかけた。ヴィルギルから返事はなく、着てるジャケットには少し皺が寄っている。「出張行ってたって?」「あなたとバーナビーさんにも伝えたはずですが」「聞いたけど忘れ…

いないと寂しいなと思った

同じ会社にいるはずなのに全く見かけない日だってままある。 けれど、それが数日となると気にしすぎなくらい落ち着かない。 「あの秘書サン、最近見なくね?」 隣でカタカタとテンポよくキーボードを打っているジュニア君に問いかける。 話しかけて手をとめ…

いい奴だなと思った

「大丈夫ですか」 ジュニア君と出動して、トランスポーターに乗って昼過ぎに社へ戻ってきて、好きじゃない事務処理をする前に一度休憩しようと廊下へ出ると、向こうから歩いてきたヴィルギルが小さな声で言った。 「何が?」 「怪我、してたでしょう」 怪我…

放っとけないと思った

クールそうに見えて意外と。 そんなお約束的な展開だと気づいたのは、オーナーの見えないところでは強く刻み込んだヴィルギルの眉間の皺が、オーナーが振り返った時には消えていた時だった。 忠実に、心からの忠誠を誓っているのではないらしい。 そう気づい…