Regulus

獅子秘書置き場

30日CPチャレンジ 1~10

【奇数ライアン視点・偶数アンドリュー視点】

 

1-手をつなぐ
ポケットにも入れず、何かを掴みたいのを諦めるように握ったり開いたりする仕草はきっと無意識なのだろうと、気づかないフリをしていた以前と違い、今は簡単に取ってやれるその手を握りしめて指を絡める。ゆっくり握り返されるそれが愛しい恋人の返事。

2-どこかでもふもふ・ぎゅー
彼のコートの襟についてるふわふわした所が、横にいると丁度頬にあたってくすぐったくて気になる。少し後ろに下がって触ってみよう。なんて考えていたら目の前の背中が止まって、もふもふしたところへ顔が埋まる。「何してんだか」笑って振り返る金髪と優しい感触にもう一度顔を埋めた。

3-ゲームをする/映画を見る

映画館で並んで座って映画を見る。こんな経験の少ない相手と、普通のこととして出来る楽しみ。「画面見ないんですか」視線だけをこちらに向ける顔の輪郭の一部が光に晒されるその様に見惚れる。俺の顔なんていつでも見れるのにと、こちらから視線を逸らさない彼もスクリーンを見てなかった。

4-デートをする

デートしよう。ハッキリと言われたその誘いの言葉に、よく恥ずかしげも無く口に出来るなと呆れかけた。男同士でデートだなんて、君のファンが聞いたら卒倒するだろう。それでも、彼が誘うのは俺1人なのだと分かっている優越感に酔いしれる。

5-キスをする

そわそわしたり、そっとひっついてきたり、そんな分かりやすい態度はないけれど、こちらをじっと見てる眼差しを感じる時はその合図。それに気付いてないフリをして、俺がしたいからという風を装ってキスを仕掛けると、どこかほっとするように力を抜く身体が愛おしい。

6-衣装交換
彼が気に入ってる金に近い黄の服を洗おうと洗濯機に入れる直前、ふと沸いた出来心に素直に従って袖を通してみた。そして後悔した。分かってはいたがサイズが違うし、胸回りなんて余り過ぎてよれている。溜息をついて勢いよく脱いだ瞬間、すぐ傍に彼の気配を感じて固まった。

7-コスプレをする
どうしても今日見せたくて、明日の仕事の衣装を借りて帰宅した。「…どうしたんですか」ポリスの制服に着替えて登場した俺に投げかけられた言葉に反応薄いかと思ったら、意外にもその顔は楽しそうだった。体格がいいと似合うという褒め言葉つき。「俺を捕らえるつもりですか?」そう笑う顔は確信犯だ。

8-買い物に出かける
一緒に食料品を買いにきたスーパーマーケット。チーズ・アイス・ヨーグルトなど乳製品を次々にカゴに入れていく彼に制止の声をかける。「アンタの分もだからこれくらい要るだろ」彼の好きなものが俺の好物にもなってしまうくらいには、共に過ごす時間が増えたことを意識する。

9-友達とみんなで遊ぶ

ジュニア君が俺達の国へ遊びに来た。住んでる街を巡って行き着けの店で食事をする。星の街へ俺達が行くのとは違う、反対の状況に慣れない感はありつつ、楽しくてついつい飲みすぎた。ホテルに向かうジュニア君をゆらゆらした瞳で見送ると、傍らの銀髪の彼が「こんなに楽しそうなあなた久しぶりです」となぜか拗ねている風な態度だったから、ふらつく足に一度力を入れて抱き寄せた。

10-獣耳
朝起きたら銀色の耳が生えていたという、不可解な現象に鏡の前で叫ばなかっただけマシだと思いたい。慌てて病院に連絡する前に、一応相談しようとまだ寝ているであろう金髪の彼のベッドに近づく。気持ちよさげな寝息を聞きながら顔を覗きこむと、そこには俺と同じような耳が生えていた。